セカンドキャリアについて考えていますか?

セカンドキャリアという言葉をよく聞くようになりました。

え?転職の話しじゃないですよ。

求人サイトの広告記事じゃありませんからね。

日本人は寿命が伸びました。これはとてもハッピーなことです。ところが社会の仕組みが追いついていません。それが社会不安になってなんだか疑心暗鬼になっているのです。

多くの会社が60歳で定年です。役職定年はもっと早くてだいだい55歳位の会社が多いです。55歳になったら部長も課長も肩書きがなくなってしまいます。気がついたら昨日まで部下だった後輩が上司なんて笑えない話です。給与も段階式に下がっていくので本当に洒落になりません。

今の50代の人が就職した頃は終身雇用が当たり前。定年を迎える頃が給与のピークで退職金だってありました。就職活動の時だって生涯賃金を計算して会社を選んだ人も多いと思います。

この世代の人は本当に大変な時代を過ごしています。入社して直ぐにバブルが弾けました。FAXとワープロ全盛時代です。ポケベル、テレホンカードが普及したと思ったら携帯電話にパソコンそれからインターネットにEメールです。こっそりパソコン教室に通ってワード、エクセルを勉強した人も多いのではないでしょうか。

世の中変われば変わるもので終身雇用は過去のものになり、退職金もなくなり気がついたら定年60歳、年金需給は65歳!?

あれ、5年もどうしよう?

ライフプランもグダグダです。ゲームはルールがあるから楽しくプレイできるのにルールがこうも変わっちゃったら楽しいわけがない。俺の人生こんなはずじゃなかった・・・なんて嘆いても後の祭です。

激動の変化をなんとかこなして頑張ってきた結果がこれですよ。

熟年離婚と会社の肩たたきに怯える日々・・・。               200円のドトールコーヒーを飲みながらこっそり吸う煙草だけが楽しみ・・・あ~無情!!

酒でも飲もうと部下を誘えば断られ、昔の武勇伝を話す相手もいません。

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さあ、ここらでちょっと前向きになりましょうよ。

今を嘆いても未来は良くなりませんから。まずはどうしてこうなってしまったかを分析しましょう。

ITが普及すると企業のコストが格段に安くなりました。            わーいこれでじゃぶじゃぶ儲かるぞと思っていたら、世の中価格競争になっちゃった。コストが下れば価格が下る。その先にあるのは終わりのない薄利多売競争です.

既存のビジネスを安くして多く提供すれば成功する。これがビジネスの成功のキーワードだったのです。                     

ITと情報化社会がこれを可能にしちゃったのです。                               異業種からの新規参入が相次ぎどんどん薄利になってしまった。                        このままじゃマズイ!という危機感から異業種参入・MAが大流行。オーナー社長はどんどんいなくなり気がつけばサラリーマン社長ばかり。そうなるともうこの流れは加速します。場当たり的な利益でも出さないよりましとばかりにコスト削減、管理経営強化です。                       

これじゃ社員のみなさんに給料を還元できる訳がありません。だから高い給与を払うのは止めようってね。まあ資本主義だからそうなりますよ。だって会社が潰れちゃうんだもん。

だからちゃんと考えましょう、セカンドキャリア!!

人生80年とすると退職後の人生は20年もあります。               この20年であなたは何をしますか?

長くなりました・・・。続きはまた。

投稿者:

大場 政則

大場政則 埼玉県出身。南カリフォルニア大学ジェロントロジー学科修業。 株式会社マーサンオフィス代表取締役、ジェロントロジスト。 イベント、セールスプロモーション、人材派遣等を20年手がけている。 高齢化社会に関する講演・セミナーを行なっている。 情報誌「おんりーわん」でコラム(エイジングと上手につきあう)を連載中。

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