男性にも更年期障害がある?

更年期障害というと女性のイメージですよね。実は男性にも更年期障害があるのです。男性の更年期障害って・・・。今回は最近増えてきた男性更年期障害のお話です。

まずは男性更年期障害のメカニズムからいきましょうか。

男性が成長期になると声が低くなったり、臀部に筋肉がついたり、髭が生えてきたりします。これは「テストステロン」というホルモンが関係しています。テストステロンが体内に分泌されるようになるといわゆる「男性らしい」体になってくるのです。16世紀のイタリアでは美しいボーイソプラノを維持するために、第二次性徴前の少年らに去勢を施していました。睾丸からペニスまで切り取られた少年歌手たちは「カストラート」と呼ばれ、オペラ歌手として活躍していました。テストステロンが分泌されなければ男らしい体になれないのです。

テストステロンの分泌が減少してくると男性更年期障害の症状がでてきます。主な症状としては精神的(イライラ・倦怠感・不安感など)、身体的(多汗・動悸・めまいなど)、性的(ED・性欲減退など)なものです。症状が進むと不眠症やうつ病になったり、心筋梗塞、糖尿病などの原因にもなります。

女性の更年期障害と大きく違う所は、症状が出る人が少ないことです。男性のテストストロンの分泌は個人差があって80歳になっても20代と同じくらい分泌できる人もいます。ホルモンは脳の指示で作られるので個人差が大きいのです。ストレスや悪い生活習慣をしているとホルモンバランスが崩れ、男性更年期障害を発病する場合が多くなります。

朝、起きるのがつらくなったり、何もやる気が起きないなどは初期症状かもしれませんね。まずはストレス、それから運動とよい食生活の取り組みです。脳が必要だと判断すればテストストロンは分泌されます。女性にわくわくしなくなったらちょと注意が必要かもしれませんね。(笑)

ストレス、悪い食生活・生活習慣は何もいいことがありません。ホルモンが適切に分泌されなくなると老化が進みますし、更年期障害などの病気の原因にもなります。仕事が大変なお父さん世代はちょっと考えないといけませんね

投稿者:

大場 政則

大場政則 埼玉県出身。南カリフォルニア大学ジェロントロジー学科修業。 株式会社マーサンオフィス代表取締役、ジェロントロジスト。 イベント、セールスプロモーション、人材派遣等を20年手がけている。 高齢化社会に関する講演・セミナーを行なっている。 情報誌「おんりーわん」でコラム(エイジングと上手につきあう)を連載中。

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