前回は平均余命とサザエさんの話しをしました。
ここからは老化のメカニズムの話しです。
生物としての人の寿命は120年と言われています。
これは僕が言っているわけじゃありませんよ。
偉い生物学者の先生方が導き出した数値です。
ちなみにきちんとした確証がある人で世界最高齢だった人はジャンヌ・カルマンというフランスの女性です。
ジャンヌ・カルマンさんは122歳、生存日数44724日で亡くなりました。
まさに天寿を全うしたと言えます。
それでは人の寿命はどうして個人差があるのでしょうか?
交通事故などの不慮の事故を除いたとしても寿命はばらばらです。
同級生がみんな同じ年に亡くなることはほぼありません。
サザエさんは同じ日本人なのにどうして老けているのでしょうか?
簡単に考えると老化の進行には個人差があると言う事です。
老化の進行?
40歳を過ぎた同窓会では誰だかわからないくらい老けてしまった同級生に遭遇して困ってしまうことがあります。
もっと言うと双子の兄弟が大人になってそれぞれの家庭を持つと顔は似ていても風貌に違いがでてきます。
同じDNAを持っているのに同じ時に死ぬことはほとんどありません。
このことを真剣に研究した学者たちが導きだした答えがあります。
「老化は避けることはできない。だがその進行を遅らせることはできる」
老化の進行が早ければ見た目が老けるのも早く、寿命も短くなります。
老化の進行には個人差があり、そのスピードで寿命が変わってしまうのです。
つまりサザエさんの設定の昭和40年代は今より老化の進行が早い状態だったのです。
昭和40代と今を比べてみると様々な違いが見つかります。
食生活・医療・公衆衛生などは大きく変わりました。
医療の進歩は目覚しいものがあり、たくさんの病気が治療できるようになりました。
下水道が完備され、清潔な環境で暮らすことができます。
便座を除菌するなんて当時は考えられなかったことですよね。
除菌どころかぽったんトイレがあってバキュムカーが町を走っていた時代です。
食生活も変化しました。サプリメント等も普及していないですしね。
こうした環境の変化が日本人の老化の進行に大きな影響を及ぼしているのです。
もっと言えば老化のスピードはコントロールできるのです。
どうしたら老化のスピードを遅くする事ができるのでしょうか?